正直、海外に行くと結構大きな人を見かけますよね。
エジプトでもなんとなく目に入る、街を歩いている人にもぽっちゃりしている人が結構多いと感じます。親戚を見回しても同様です。
でも、もっとよくみていると、年代や性別でぽっちゃり度が違います。
やはり年が上がってくると女性はホルモンバランスなどもあり、ふっくらしがちなのはエジプト人も一緒ですし、あのフォルムはエジプト人ママンの迫力と魅力の一因にもなっているとも思います。
私は、痩せてはいませんが日本人の標準体重ではあります。
体重やBMIの管理は健康問題と直結しているので、標準範囲内から出ないように気をつけています。海外生活で疾患と生きるのはできるだけ避けたい!
だからこそ、エジプト人の体型に関する考え方や習慣、教育の違いが気になったので、調べてまとめました。
1. 食べ物が主役!エジプト料理のカロリー事情
エジプトの家庭料理は、基本的に 炭水化物と油がたっぷり。
油を使っていない料理を探す方が大変です。
- コシャリや揚げ物
- パン食い人、エジプト人の主食のパン「アエーシ・バラディ」
- デーツやナッツ、甘いお菓子(バクラワやクナーファ)
食事量は一度に多く、特に家族や友人と集まると「おもてなし」としてたくさん食べる傾向があります。
欧米の食文化の流入の影響も少しはあるのかもしれませんが、日常的に食べられているエジプト料理自体が、油と炭水化物のコンボになっていることも多いです。
宗教上の理由でお酒を飲まないので、その分甘いスイーツを食べるというのもよく言われていますね。
2. ふくよか=健康で幸せ?文化的背景
古代エジプトからの価値観が現代にも影響しています。
- 豊かな体型は 富と健康の象徴
- 女性は「少しふくよかなくらいが美しい」とされることがある
現代エジプトでも例えば、結婚後にガリガリな奥さんがいると旦那さんがちゃんと食べさせていないのではないか、大事にされていないのではないかという考える人がいるそうです。
ガリガリ=貧困、不幸みたいな感じです。だから、ふっくらとかぽっちゃりしている方が幸せに見えるということですね。
でも、古代エジプトの壁画や彫刻を見ると、王族や神官はみんな スリムで筋肉質な理想体型。
だからといって、これがそのまま「ふくよかはダメ」という意味ではありません。
壁画や彫刻で太った人が描かれないのは、 芸術では理想化される傾向が強かったためで、実際の体型の価値観とは完全には一致しないそうです。
研究によると、 女性のふくよかさ=豊かさ・繁栄の象徴 として価値があり、実生活での美意識には「ちょっと丸みのある方が健康的で美しい」という感覚も存在していたようなのです。
現代の「ふくよかは美しい」感覚は、この文化的価値観の名残と考えられるんですね。
3. 運動不足と都市生活
現代の都市部では 車社会 で、歩く機会が少なく、仕事も座りっぱなし。
さらに、手軽に手に入る 安くてカロリー高めの食品 が豊富なので、自然と摂取カロリーが増えやすいです。
エジプトでも健康志向やフィットネス文化が都市部を中心に広まりつつあり、ジムに通う人やダイエット意識のある層は栄養を意識することもあります。
ただ、それはあくまで一部で、一般家庭の食生活ではまだ「量と満足感」が優先されます。
4. 栄養教育・健康意識の違い
学校や家庭での栄養教育は限定的。
「運動しなきゃ」「カロリー控えなきゃ」という意識が日本ほど強くないため、自然と太りやすい環境になっています。
エジプトでの「食育」事情
学校や家庭での体系的な食育はほぼありません。
幼稚園や小学校で栄養バランスの授業があることはごく稀で、食材ごとの栄養素やバランスを意識する習慣は一般的ではありません。
日常では 「お腹いっぱい食べる」「美味しく食べる」ことが重視 され、炭水化物・タンパク質・野菜の比率を考えることは少ないです。
そのため、エジプト人にとっては「コシャリ=炭水化物+炭水化物+少しタンパク質+油」などの組み合わせを瞬時に栄養バランスで分析する発想はあまりないことが多いです。
エジプト人夫も全くそういう発想もないし、栄養バランスを軽視しがちです。日常的にご飯をおかずにパンを食べたりめちゃくちゃです。
肝臓の数値で高いものがあって、炭水化物の摂りすぎをお医者さんに指摘されても不思議そうにしていました。
日本の食育文化の特異性
日本は1970年代から学校での 栄養教育・給食指導 が非常に体系的に行われてきました。
その影響で、日常的に「炭水化物、タンパク質、野菜のバランス」を意識する習慣 が自然に身についている人が多いです。
例えば、「お弁当を見て、これだけでは野菜が足りないな」と考える人は日本人には多いですが、海外ではこのような習慣はあまり一般的ではありません。
日本人が「炭水化物が多い」「タンパク質が足りない」と日常的に考えられるのは、学校教育と日常の食習慣がしっかり結びついているから。
海外の多くの国では日常的な食事において 栄養バランスを意識する文化は弱いです。
だから、栄養バランスを自然に見極める能力は、日本人の食育文化の影響を強く受けた特徴、と言えます。
5. 日本のBMI基準とは違う?
日本ではBMI 25以上で「肥満」とされますが、これは 国際的に見ても少し厳しめ。
同じ体型でも、エジプトでは「ぽっちゃり」「健康的」と評価されることが多く、数字だけで判断するのはちょっと違います。
日本人は太りやすいので、厳しめに設定されているそうです。
日本人は自分達に厳しめです。
エジプトで公式に定められたBMIの肥満基準は 日本や欧米のように法律や学会基準として統一されているわけではありません。
一般的な基準
- 世界保健機関(WHO)の基準 が多く参照されます:
- BMI 25〜29.9 → 過体重(Overweight)
- BMI 30以上 → 肥満(Obese)
- エジプトでも公的健康情報や医療機関ではWHO基準をそのまま使うことが多いそうです。
日本との違い
- 日本:BMI 25以上で「肥満」とされる(25〜29.9=肥満1度に相当)
- エジプト(WHO基準):BMI 30以上で「肥満」とされる
- つまり 日本よりも少し厳しくない基準 で「肥満」と判断されることになります。
6. エジプト人自身の肥満観
肥満=必ずしもネガティブではない
- 女性に関しては、ふくよか=健康的・豊かさの象徴 という価値観が残っています。
- 古代から続く文化的背景として、「体型の丸み=家庭的・繁栄」をポジティブに捉えることが多いです。
- そのため、多少太っていてもネガティブに評価されることは少ないです。
健康リスクとして意識する層もいる
- 都市部や中高所得層では、糖尿病や高血圧などの健康問題と関連づけて 肥満を注意すべきものとして意識 する人もいます。
- ジム通いやダイエット食品、フィットネスアプリを使う層は、BMIや体重管理を気にすることがあります。
男性の体型に対する価値観
- 男性は一般的に、ふくよかでも特に文化的なネガティブ評価は少なく、むしろ 権威や経済力の象徴 として捉えられる場合があります。
- 若い世代では、見た目のスリムさや筋肉質さを美意識として意識する人も増えています。
7.年代別の傾向
- 高齢〜中年女性
- 伝統的な価値観が強く残っており、ふくよかな体型を 健康的・家庭的・豊かさの象徴 として肯定的に見る傾向があります。
- 痩せ願望は少なめで、体型より「元気そう・家庭的」が重視されます。
- 若い女性(10代後半〜20代前半)
- 都市部やSNS影響を受けた層では、痩せ願望・スリム志向が増加しています。
- 韓国・欧米のモデル体型やInstagramの影響で、「ぽっちゃり=ちょっと不健康」という印象を持つ人もいます。
- ただし、日本のようにBMIや数字で体型を管理する習慣はまだ少なく、「見た目のスリムさ=美しい」という意識が主です。
- 男性の場合
- 年代差は女性ほど顕著ではなく、多少ふくよかでもネガティブ評価は少ないです。
- 若い男性は健康や筋肉を意識する傾向が少し増えています。
8. 都市部と地方の違い
- 都市部
- SNSやファッション雑誌、健康情報の影響で若い世代は痩せ願望が増え、ジムやダイエットも一般化してきています。
- 地方・田舎
- 伝統的価値観が色濃く残り、「ふくよか=家庭的・健康」というポジティブ評価が多いです。
まとめ
エジプト人ぽっちゃりしている人が多い理由は、
- 高カロリーな伝統料理と甘いお菓子文化
- ふくよかさをポジティブにとらえる歴史的価値観
- 都市化・運動不足による生活スタイル
- 栄養教育や健康意識の違い
- そして日本のBMI基準では「肥満」とされても、現地では普通の体型
- エジプトでも年代や地域で価値観は変化している
- 若い都市女性はスリム志向が強く、痩せ願望も増加
- 高齢〜中年女性や地方では、ふくよかさを肯定的に見る文化が依然として根強い
これらが複合的に影響しています。
親戚の女性達を観察していて思うのは、ぽっちゃりでもそのことをネガティブに捉える人が全くいないということです。(親戚のことばかりで内輪話みたいですが、付き合いのある親戚だけでも100人くらいいるので観察対象とさせてくださいませ。)
みんな各々オシャレして、堂々とポーズをとって自撮りしまくって、「私、体型に自信がなくて。。」なんて言いません。自分の体型に合った自分が一番魅力的に見えるオシャレを上手にしています。楽しそう。
体型に関わらず本人が健康で幸せであれば、いいってことですよね。色々な価値観があることを知れるのは、面白いです。
肥満は見た目の問題だけでなく健康問題でもあるので、柔軟に捉えすぎてもいけないけれど、美味しいものを食べながら罪悪感を感じるとか背徳感を感じるのは、自分自身で自分を否定する姿勢になっている面もあるのかもしれません。
それでは、このへんで。













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