エジプト人と結婚してエジプトに行ってみて、最初に驚いたことのひとつが親戚付き合いの文化です。
私は結婚するまで、親戚付き合いはほとんどありませんでした。
日本では、年に数回顔を合わせる程度ですよね。でも、エジプトでは「家族や親戚とのつながり」は生活の一部。
この記事では、私が実際に体験したエジプトの親戚付き合いのエピソードを交えつつ、文化の特徴や楽しむコツを紹介します。
スイカジュースでもいただきながら、ゆったりお付き合いくださいませ。
親戚付き合いの基本:距離感がとにかく近い!
エジプトの親戚付き合いでまず感じたのは、その距離感の近さです。
毎日のように連絡が来る
結婚して間もなく、WhatsAppに「今どこ?」「元気?」と連絡が来るようになりました。
最初は「え、また?」と戸惑いましたが、これは親切の現れ。相手はただ「あなたが元気かどうか知りたい」だけなのです。
突然の訪問もウェルカム
エジプト滞在中のある日、夫の甥が昼過ぎに家にやってきました。
「予定ある?」と聞かれることもなく、すぐにティータイムが始まり、そのまま夜中の2時までサッカーを見たりおしゃべりをしたりしてうちで過ごしていました。
ただ、夜中の2時まで滞在されると、シャワーも浴びれないし眠いし、後半はいつ帰るのかなって、ずっと考えてました。途中でお茶お入れ直したり、お茶請けを足したりするのもやめました。ずっとやってたら私がもたないなって。
でもテキトーなおもてなしでも、誰も気にしないというか、気が利かないと言われることもなくて、いい意味でゆる〜く付き合えます。
元々社交の時間が夜なので、小学生の子供たちを連れて20時頃に家族で訪問を受けたこともあります。
日本なら事前連絡必須ですが、エジプトでは「突然でも来たら歓迎!」が当たり前です。
兄弟や従兄弟になんでも話す・・
夫の家は特に親戚が多いのもあり、兄弟や従兄弟と子供の頃からほぼ毎日顔を合わせる生活だからか、大人になっても密に付き合いがあります。
それぞれ年が近かったり性格や考え方の合う兄弟や従兄弟と大人になって一緒に会社を始めたり、ずっと変わらない人間関係の中心が家族だけなく従兄弟や叔父など親戚も含まれている感じです。
結構、家族間でなんでも話して相談する雰囲気があって、夫は家族に惚気たりもしています。
隣でどんな表情をしていたらいいのかわからないので、そういう時はアラビア語がわからないフリをして過ごしています。(周りから見たらバレてるかもしれないけど)
料理と家事の役割分担は文化の一部
男性は家事をあまりしない
私の夫も、家で料理をすることはほとんどありません。
エジプトでは「家のことは女性の役割」という意識が強く、男性は外で働くか、家族を経済的に支えることが中心です。
何かあってもなくても頼ってOK
夫のお姉さんも兄嫁もみんな料理上手なのですが、私は特に3番目のお姉さんすぐに甘えてしまって、よくご飯を作ってもらったりしていました。私が「サマック マリッヒ(魚料理)をもう一度食べたい」と言ったら、義理姉さんが乳鉢でニンニクを潰しながら、笑顔で作ってくれました。とても美味しかったです。
借りていたマンションの洗濯機が止まらなくて困った時には兄嫁がすぐに様子を見に来てくれて助けてくれました。
洗濯機のボタンがやたらたくさんあって、絵ではなくてアラビア語で何か書いてあるけどわかりませんでした。電源を入れた後どうしたらいいのかわからず夫を呼んだら、夫が適当にボタンを押して動いたけれど、今度は3時間経っても洗濯機がぐるぐる回り続けて止まらなくて、電源は落とせるけど、蓋はロックされて開かないし、もうどうしたらいいのかわからない状況になりました。
兄嫁に電話したら来てくれて無理矢理蓋をこじ開けて、一緒に洗濯物を脱水してくれました。そして洗濯機の修理が必要だと教えてくれました。
夫はエジプトの洗濯機は3〜4時間まわるのが普通なんじゃない?などと言い出して本当に役に立たなくて。お姉さん、本当にありがとう!
家事や家の中のことは親戚の女性陣に聞けば、すぐに教えてもらえますし、助けてもらえます。エジプト料理のレシピを聞いたら今度一緒に作りましょう!と必ず返してもらえます。
親戚が上のフロアだったり近くに住んでいるので、自然と集まっておしゃべりが始まってお茶会(女子会?)も頻繁にありますね。
こういう「リクエストに応えてくれる温かさ」も、エジプトの親戚付き合いの魅力です。
歓迎の食事会の嵐
初めてエジプトに行った時にみんな歓迎してくれて、自宅に食事に招待してくれました。
歓迎の気持ちを表すエジプトの習慣だと夫に教わりました。
ただ、約3週間の滞在中をほぼどこかの親戚の家でランチを過ごしても招待を全部こなせないほどの招待があり、予定がいっぱいでと断ろうとすると「〇〇の家には行ったのにうちには来てくれないのか」と言われてしまい、遅いランチの後の遅いティータイムも必死に招待を受けた経験があります。
どこの家でも歓迎の気持ちを込めてたくさんの美味しいものを用意してくれているので、1日の摂取カロリーを大幅に超えて、激太りして日本に帰国しました。
親戚付き合いで学んだ小さなコツ
感謝の気持ちは必ず伝える
「美味しかった」「ありがとう」という一言は、何よりも喜ばれます。
私も初めは照れましたが、言葉にするだけで関係がぐっと良くなりました。
お土産は意外と効果的
日本のお菓子や便利グッズを少し持って行くだけで、親戚の目がキラリ。
たとえば、キットカットの日本限定フレーバーは「面白い!どんな味?」と好評でした。
カイロに遊びに行った時には、有名なお店のアラブスイーツなど手土産を買います。私はご飯をよく作ってもらってるので、そのお礼も兼ねて。
自分のペースも大事
連絡や訪問が多くても、無理に全てに応じる必要はありません。
夫に任せたり、短く返事をしたり、タイミングを調整したりするだけで、親戚との関係を保ちながら自分のペースも守れます。
夫がたまに居留守を使っているのも見かけます。
まとめ:エジプトの親戚付き合いは「温かく、少し自由」
私が感じたエジプトの親戚付き合いのポイントは以下です。
- 距離感が近く、頻繁に連絡が来る
- 家事や料理の役割分担が文化として根付いている
- 感謝や小さな心遣いが関係を深める
- 自分のペースを大切にしながら楽しむことができる
最初は戸惑うことも多いですが、慣れてくるとその温かさや親しみやすさに、自然と心がほぐれます。
エジプトでの親戚付き合いは、日本の感覚とは違うけれど、人生を豊かにしてくれる体験です。
自分の家族や親戚との関係が希薄なのもあり、私にとってエジプトの親戚付き合いはとても新鮮で、誰かに受け入れられる安心感を感じるものでした。
頻繁に「ワ ハシティーニ (I miss you)」と私に言ってくれる人が夫以外にいるなんて、なんだか心がくすぐったい気分です。
最初は、やたら頻繁に連絡やメッセージが来るし、全部の招待を受けなくちゃと思って結構大変な思いをしたりしたけれど、結婚して10年になると付き合い方のコツがつかめてきて、自分のペースで過ごせるようになりました。
もしエジプト人と結婚する来る予定があるなら、親戚付き合いを「面倒」と思わず、文化として楽しむ気持ちを持つと、より充実しますよ。
それでは、ごきげんよう!












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