エジプト人の名前の構造と、結婚しても女性の姓が変わらない理由【ムスリムもコプトも同じ】

ソーセージの妖精

ごきげんよう

エジプト人と暮らしていると、日本とはまったく違う「名前の付け方」や「姓の扱い方」に驚くことがあります。この記事では、エジプト人の名前の基本構造と、結婚後の女性の名前について、ムスリム(イスラム教徒)・コプト(エジプトのキリスト教徒)共通の文化を紹介します。


エジプト人の名前の基本構造

エジプト人の名前は、日本のように「姓+名」ではなく、以下のような父系ラインをたどるフルネーム構造になっています。

名前の基本構成:

【本人の名前】+【父の名前】+【祖父の名前】+【曽祖父の名前(or家系名)】

たとえば、

Ahmed Mohamed Hassan El-Sayed

という名前であれば、

  • Ahmed:本人のファーストネーム
  • Mohamed:父の名前
  • Hassan:祖父の名前
  • El-Sayed:家系名(ファミリーネーム)※ない人もいる

書類上は最大で4つまで登録されることが一般的です。つまり、エジプトでは「姓」がはっきりと一つ決まっているわけではなく、一族をたどるような形で名前が連なっているのが特徴です。

因みに私の夫は4つ登録されていますが、最後の4つ目は家系名ではなく、ヒイお爺さんの名前です。結婚して5年くらいした頃にふと登録されてないけど、5番目の名前があると言い出しました。では、5番目がファミリーネームなのか聞いたらそれも違うらしいです。ヒイヒイ爺さんのなまえなんだとか・・・。

それに夫のお父さんの名前は、3つまでしか登録されていませんでした。親子で登録している名前の数が違うってこともあるみたいです。

不思議です。


日常ではどう呼ばれるの?

ふだんの会話や学校・職場では、「本人の名前+父の名前」または「本人の名前だけ」で呼ばれることが多いです。

例:

  • 学校で:Yasmine Ahmed(ヤスミン・アハメド)
  • 親しい友人間で:Yasmine

ふと思ったのですが、名前のバリエーションが日本より少ないかもしれないです。

親戚内で同じ名前の子がいて、親戚で話していてもどこのマリアムかわからなくなったりしています。そういう混乱してきた時は、例えばマリアム+父親の名前で言い直したりして工夫しています。

エジプト人は家族のつながりが強いので、名付けた後にそういえば兄弟の子も同じ名前だった・・とかということではないのに、なんなら数10メートル先に住んでる従姉妹どおしで名前が同じという感じです。

あまり、周りを気にし過ぎず自分の子に自分が一番気に入った素敵だと思った名前をつけているのかもしれませんね。

でもやっぱり、甥のお嫁さんと姪の名前が被ることは、まあ偶然あるかな?という感じですが姪に同じ名前の子が複数人いたり、姪と甥の娘の名前が一緒だと混乱しますし、(エジプト人でも混乱しています。)日本人ってそういうことしないなと改めて思ったりします。

ちなみに夫は9人兄弟なので、親戚が特に多くて親戚内で名前被りまくりです。


結婚しても女性の名前は変わらない

エジプトでは、結婚しても女性の姓は一切変わりません。
これは日本や欧米とは大きく違う点です。

これはなぜ?

  • 女性は自分の父系の名前を保ち続ける文化があるからです。
  • 結婚しても「○○家の嫁になった」として夫の姓を名乗ることはありません。
  • この考え方は、イスラム文化における家族の定義にも合致しています。

ムスリムもコプトも同じ

この「結婚後も女性の名前が変わらない」というルールは、ムスリム(イスラム教徒)にもコプト(エジプトのキリスト教徒)にも共通です。

理由:

  • エジプトの民法では、婚姻において女性の姓の変更は認められていません
  • 宗教的には、ムスリムはシャリーア(イスラム法)、コプトはカノン法(教会法)に従いますが、どちらも女性の改姓は想定していません。
  • エジプト社会全体が、女性が結婚後も自分の名前で生きることを前提にしているのです。

子どもの名前はどうなる?

子どもは基本的に「父親の名前ライン」を引き継ぎます。

たとえば:

  • 父:Mohamed Tarek Ali
  • 母:Sara Fady Hanna
  • 子ども:Youssef Mohamed Tarek

→ 母親とは姓が一致しないのが普通なので、「家族なのに名字が違う」ことに違和感はありません。


パスポートや身分証明書では?

  • エジプトの国家IDカードやパスポートにも、女性の名前は婚姻に関係なく生来の名前のまま記載されます。
  • 結婚証明書にも「旧姓」や「新姓」という概念はなく、女性の名前は一貫しています。

まとめ

項目内容
名前の構造本人+父+祖父+曽祖父(or家名)で構成される
姓の概念明確な姓がない場合も多い
結婚後の女性の姓一切変更されない(法的にも、社会的にも)
宗教ごとの違いなし。ムスリムもコプトも同じ文化的背景

エジプトの名前文化は、私たち日本人にとっては少し不思議に感じるかもしれませんが、そこには家族と血筋を大切にする深い意味が込められています。

これからエジプト人と関わる予定がある方、国際結婚や仕事でのやり取りがある方は、こうした名前の背景を理解しておくときっと役に立ちますよ!

それでは、ごきげんよう!

人気ブログランキング

人気ブログランキングでフォロー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次