エジプト移住・長期滞在者必見!住んでみてわかったエジプトの一般的な住宅の特徴をまとめました。
バスタブ事情から特殊なドアの仕様、公共料金の支払いシステムまで、ガイドブックには載っていない現地のリアルな住環境を在住者の視点でお届けします。
エジプトで今まで2軒マンションを借りて約1ヶ月弱それぞれ滞在した経験と、分譲マンション購入時に内見して色々見た経験、実際に住んでみてわかったエジプトの住宅事情です。
書いていたら長くなったので、まずは第1弾です。
あくまで私の体験を元にした、エジプトの一般的な家の様子です。
家の形がいびつ、部屋の形もいびつ
エジプトの家で一番、驚いたのがこれです。
今まで滞在したマンションも夫の実家も自宅マンションも角が90度の長方形の部屋がありません。
最初はタイルを張るのが下手くそなのかと思っていたのですが、全部の部屋の角が直角でないことに気がつきました。
この写真はうちのリビングの角です。まずはタイルがおかしいのがお分かりになると思います。三角形のタイルが壁に沿って入っています。

なぜか。それは家の角が全て直角ではないからです。夫曰く、「土地の形が長方形でないのに家が長方形のはずがない」とのこと。
ん?どうも土地いっぱいに、土地の形そのままの建物を建てているようです。
例え、土地が台形でも建物の形は角は直角で建てた方が建てやすく、(わからないけど)強度的にも良いのではないかと思うのだけれども。
オーダーメイドでソファーを作りましたが、ソファーをおいている場所の角が90度より狭いので、測って作っているのにギューギューです。ソファーを置いている角は85度くらいかなと思います。
次の写真はうちのバスルームの前の廊下の写真です。

両壁に対して斜めに貼られたタイルのラインと、バスルームに一部入り込んだ廊下のタイルが特徴です。個性的ですね。左側の薄いピンクのタイルのところがバスルームです。
想像はできます。先にタイルを貼って、バスルームから水が出てこないように後付けで大理石を貼り付けたのでしょう。そうでしょうとも。
別に何か困るのかと言われれば、困りませんが、こんな感じで最初の大雑把な計画を適当かつ柔軟に対応しているところにエジプトらしさを感じます。
玄関のドアは外からは鍵がないと開かない。
これは本当に、要注意なのですがエジプトの玄関のドアは鍵を閉めていなくても扉が閉まってしまうと鍵がないと外から開けられない仕組みになっています。
鍵の引っかかるところが当たるので、結構大きな音がするまで力づくで締めないと自然にスーと閉まったりはしないと思いますが、例えば風でバンっと閉まってしまうと鍵がないと家に入れなくなります。
外側にドアノブがないので構造的に無理なのです。
鍵が閉まっていなくても外側のドアノブがないので、引っかかった場所が内側に戻せないのです。
これはうちの玄関ドアの外側です。銀色の取っ手がついていますが、これはドアを押す時の補助の取手です。鍵とは繋がっていません。エジプトでは一般的な構造です。

砂埃がすごい
エジプトは国土のほとんどが砂漠の国なので、風が吹けば砂が吹き込んできます。
窓を閉め切っていても、絶対に入ってきます。
砂嵐の日は、テーブルの上もガスコンロの上も砂が積もっていました。
親戚の子供が砂場から砂を持ってきたのかと思うくらい掃除をすると砂が集まります。
うちの中で砂が吹き込んでいる場所はベランダの扉の下です。普通に隙間があります。

エジプトの家は窓が少ない家が結構あります。少し古い家や伝統的な家ほど窓は小さく少ないと思われます。日差しが入らない方が夏が過ごしやすいのと、砂が入る場所を減らしているのだと思われます。問題はそういう構造の家は暗いということです。
断熱材などは入っていないレンガの家
エジプトのマンションは断熱材が入っていない純粋なレンガの家なので、外気温に結構影響されます。ただレンガが積んであるだけの壁に、石膏を塗ってペンキで仕上げてあります。
壁に写真を飾るためにドリルで穴を開けたら、赤いレンガの粉が飛び散ります。
ちょうど、リフォーム中の写真にわかりやすい写真がありました。
洗濯機の排水管と水道を伸ばしているところの写真ですが、壁のレンガを削って外の光が漏れているのが見えます。

この壁だけ、断熱材が入っていないわけではないです。
カーテンが入って寝室が真っ暗になって気が付いたのですが、コンセントの後ろに壁すらなくどうも穴が空いてるだけの箇所があります。
念の為このコンセントは使っていません。雨はほとんど降らないのですが、大丈夫なんだろうか。と時々見つめています。
こんな感じです。

これは日中カーテンを閉めた状態にすると、コンセントの後ろからお日様が透けて見える様子です。コンセントの差し込み口の両脇は白いのではなくお日様が透けているのです。
電気工事するときにレンガを削りすぎて壁に穴が空いて、そのままコンセントカバーで塞いだようです。
家の作りがシンプルすぎて驚きます。
耐震構造ではない
これは、うちから見える作りかけの建物の様子からもわかります。
鉄筋とコンクリで基礎を作って、壁はレンガを積んでいくスタイルです。鉄筋も非常にシンプルです。コンクリの中に鉄筋が入っていますが、細い鉄筋を束にしているだけです。
鉄筋の柱ではありません。


エジプトは地震は少ないですが、北の方、地中海側ではたまに地震がありますし、今は行政が通常通り機能しているのでないと思いますが、2011年のアラブの春の後、しばらく行政が動いていなかった時に、違法建築された建物があります。許可なく上のフロアを増設してしまっているパターンです。
この許可なくというのが、柱の太さや数に対して耐えられない高さの建物があるということらしいです。(情報源:夫)
違法建築は後から罰金になったりしましたが、違法建築されたフロアを全部壊したり補強したわけではないそうなので、こういう建物も含め、万が一地震が来たら崩壊してレンガの山に戻るのだと思います。
諸行無常ですね。
同じ建物でも上のフロアと下のフロアで温度が違う。
同じ建物でも上のフロアと下のフロアで温度が全然違います。
下のフロアの方が涼しいです。やはり日差しの入り具合が影響しているのかと思います。
12階建ての我が家だけでなく、4階建ての夫の実家でも同じでした。両脇に建物があって外気温の影響を受けにくいのだと思います。
作り付けの収納はない
一般的な家には作り付けの収納はないと考えた方が良さそうです。
シンプルなつくりで、基本的に収納は後付け、あと置きです。
押入れやそれに対応するクローゼットもないです。そのかわり家具付きマンションの場合は大きな箪笥が置かれています。
花嫁道具の大きな箪笥一つに家族分の服をぎゅうぎゅうに詰め込んでいる親戚の家をいくつも見ました。
ウォークインクローゼットも一般的な家にはありません。
エジプトのドラマで見ていると超お金持ちの家にはあったりするのと、不動産情報を見ているとニューカイロのコンパウンドにはあるみたいなのですが、地方都市の一般的なマンションでは見かけることはないと思います。
網戸が思っていた網戸と違う
まずはこの写真をご覧ください。

窓の外に直接網が張られています。
網戸ではなく、ただの網です。
リビングや寝室の窓など大きな窓には日本と同じように左右に移動できる網戸があります。ちょっと網の目が大きいかなとは思いますが、今のところこの網目を突破して羽虫が入ってくる様子はありません。
問題は小さい窓です。
衣装部屋にしている部屋の窓やキッチンやバスルーム、玄関横の窓です。小さいと言っても100cm✖️80cmぐらいのサイズはあります。
これらの窓は外から網が張ってあります。これはマンション購入当初からこうなっています。どうやって網を外から張ったのか不思議に思っています。

これは網戸を後付けしようとしてできなかったのか、窓枠を選ぶときの資金不足の対応の結果なのか、エジプトで一般的なつくりなのか不明です。
ただ、この家の以前のオーナーの貼った高額なタイルや全ての部屋の職人の手仕事の重厚な扉、リビングのオーダーメイドの巨大な窓(スエズ運河側に後からお金をかけて作った様子)などを見るとここだけ資金不足になった感じではないので、一般的な作りかもしれません。
仕方なく、こういう網が張り付いている窓ガラスを拭く時には窓を外して拭いて戻しています。
これはこれで、窓の外に身体と手を伸ばして外側を拭かなくてもいいので、安全かなっと思うことにしています。
天井は高い
今まで借りたマンションや、夫の実家、親戚の家などを見ていて、天井は日本より高い家が多いと思います。
うちは3メートル半かもうちょっとあるかもしれません。
天井が高いと広々見えるので、気に入っています。特にバスルームの天井が高いのが気にいっています。
たくさんの照明が、最近の流行りなのか
少し前まで、不動産情報を見ているとリビングやダイニングのライトの色を青色にしている写真を多く見かけました。
リビングをクラブかなにかに寄せたデザインのようで、私的にはありえない照明No.1でした。青い照明の下で毎日食事をしていると病気になりそう。という感想しか思いつきません。
最近は流行らなくなったのか、たまたまなのか私が内見したマンションでは青い照明は1件しかなかったのと、私が強固に言い張って、我が家は青いライトは回避できましたが、大量の照明がリビングと寝室についています。たぶんこの大量の照明もエジプトの今っぽいデザインです。

リビングの照明のスイッチはなんと6個もあります。
なんとなくいつも使う照明は決まってしまって、同じスイッチしか使っていません。

エレベーターは内側の扉がなく、扉の開閉は手動
日本では絶対に見たことがない、恐怖仕様のエレベーターがエジプトでは標準です。
エレベーターの内側の扉がなく、エレベーターの箱が移動している様子が次々に変わる壁で実際に見られます。
エレベーターの箱と床の隙間も大きいです。
エレベーターが止まったあと、待っていてもドアは開きません。まさかの手動です。




5星以上の外資系ホテルなどでは、日本と同じような内扉があって、自動でドアが開くエレベーターが設置されていますが、普通のマンションに設置されたエレベーターはこんな感じです。
こんな作りですが、一応メンテナンスはされています。うちのマンションでは住民でお金を出し合って年に2回点検をしてもらっています。
トイレバス別の間取りはあんまりない
私が滞在した家、見た家、内見したマンション、購入した自宅マンション含め、トイレバス別の物件はありませんでした。
あるとしたら、トイレバスルームとは別にトイレがもう一つある家です。
これだと、トイレだけの部屋がありました。
ただし、トイレ付きのバスルームの隣にもう一つトイレのドアが並んでいる謎の間取りでした。
夫曰く「家族が多いと、誰かがシャワーを使ってる間、ずっとトイレが使えないからでしょう」とのこと。だからトイレバス別が効率がいいと思うのだけれどもなぁ。トイレを増設するなんて、今でも不思議な間取りだなと思っています。
一般的なエジプトの家は、作りかけの家を購入して、間取りから自分で手を加えない限り、バスルームとトイレは一緒になっていると考えた方が良さそうです。
次回に続きます!
次回記事はこちらです。




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