今回は、私の体験を踏まえつつ私が考えるエジプト人との付き合い方のコツをご紹介します。
多くのエジプト人は親切で明るく人懐っこい性格ですが、エジプトとの文化的な違いを理解し、より良い付き合い方をするための参考になれば嬉しいです。
因みに、夫は時間に正確でわからないことはわからないと言える日本ナイズされた日本適応済みエジプト人ですのでエジプトで出会ったエジプト人たちのことです。
エジプト人は親切でフレンドリーだけどテキトー
夫は、首都カイロには何度も行ったことはありますが、それでもタハリールの考古学博物館に一番近い駐車場の入り口とかをたまたま隣を走っていた車のドライバーに窓を開けて大声で聞いたことがありました。
みんなフレンドリーに道を教えてくれるのですが、その通りに行っても辿り着けず、何度もナイル川を渡っては戻ってくるをくり返すハメになったことがあります。
みんな親切に教えてくれるのに、みんな言うことが違うんですよ!
しかも、夫や一緒にいた甥が聞いてテキトーなこと言われて振り回されているんです。
私が日本人だからではなく、エジプト人も騙されているわけです。
ナイル川を2回渡って戻ってきた時に、どうして道を教えてくれた人達はちゃんとしたことを教えてくれないのか。と夫に聞きました。私はツタンカーメンの黄金のマスクが早く見たいのに。
そうしたら、よくわからないことや曖昧なことをそのままわからないというのは少し恥ずかしい気持ちになるし、でもなんとか親切にしてあげたいという気持ちもあるから、わかる範囲以外のことはテキトーに言う結果、嘘になるのだと言われました。
ボーゼンです。本当に親切ならテキトーな言葉で人を振り回したり惑わせない方が親切なのでは?
親切心とわからないことをわからないと言えない謎のプライドが入り混じった結果であって悪気はないとか言われても・・・クセ強すぎだろう・・・。
カイロ空港でチェックインカウンターがわからず、近くにいた人に聞いたら親切そうな笑顔で左端だと言われてずっっと向こうの左端に行ったら、違う航空会社のカウンターだったので、違う人に聞いたら今度は右端のカウンターだと言われて結局右端にカウンターがあったこともありました。
空港内をウロウロしすぎて、時間がなくなるし、歩きすぎて疲れるし、あぁ最後までエジプト人だったなとなったこともあります。
エジプト人たちはテキトーなことをいう親切な人のことを理解しつつ、ヤレヤレみたいな困った顔で「This is Egypt.」と言いながら振り回されているわけです。
そういう時、エジプト人はあまり怒らない印象です。んっ?怒らないのはうちの家族だけなの?そんなことないよね。
エジプシャンタイム
エジプトにはいわゆるエジプシャンタイムと言われる独特の時間軸があります。
エジプト人との約束や大事な予定はエジプシャンタイムを見越して行動する必要があります。
そして、約束しても常に遅れるものと心得ておくと少しストレスが緩和されます。
その1.エジプト滞在中、夫が幼馴染と道でばったり出会して、明日会おう!と改めて会う約束をしていました。
明日は何時の約束なの?と予定を聞いたら夫は「わからない」と。
夫がいうには、エジプト式は出かける準備ができたりお茶が飲みたくなったら適当にお互いの家から行きやすいかなと思ったアフワ(エジプトのコーヒーショップ。エジプト人男性の溜まり場、社交場)に行って座って、そこから電話をするか、出かける直前に店にもういるかのような言い方で電話したらいいとのこと。そうしたら、ちょうどいい時間にお互いにお店に着けるらしいです。
それって、相手も自分も時間が自由でないと成立しないし、電話が来た時に今は無理ってなったらどうするの?と聞いたら、その時はアフワで大人しく待っているのだそうです。
そして、これがエジプシャンスタイルだとドヤってきました。
エジプシャンスタイルとは、テキトーさと忍耐強さが入り混じったスタイルのことなのです。
時間に遅れるどころか、もはや時間の約束をしないスタイルで乗り切っているとは。。これも生活の知恵の一つなのかもしれません。
その2.衝撃的な体験だったのですが、日本にあるエジプト大使館で夫のパスポートを更新しようとした時のことです。
エジプトのパスポートは大使館で更新申請したらエジプト本国に現在のパスポートと申請書類を大使館が送って本国で新しいパスポートが作成され、新しいパスポートができたら大使館から申請者に連絡がきます。そして新旧パスポートはレターパックで自宅に届きます。
申請してから手元に届くまでには概ね3ヶ月かかります。
エジプト大使館に出向き、直接エジプト人の大使館職員と話をして申請して口頭でも上記手続きの流れと新しいパスポートがいつ届くのか確認して申請しました。
しかし、3ヶ月経ってもなんの連絡もないのでこちらからエジプト大使館に電話したら、曰く「まだエジプト本国に送ってない。これからやる。」と言われました。
えっ?これからやる?はっ?3ヶ月何してたの?
遅れることも何も連絡もらってないんだけど・・・。
夫は、特にクレームをいうでもなく大使館に電話した後、ちょっとの時間、呆然とした感じになっていましたが、咀嚼して「しょうがない」と無理矢理自分を納得させたようでした。こんなところで我慢強さを発揮しなくてもいいのに。
結果、それから3ヶ月後に新しいパスポートは届いたのですが、夫は半年間外国(日本)でパスポートが手元にない状態になりました。エジプト大使館のせいで!
しかもパスポートの期限は最初の申請日からカウントされていたので、使用期限が短くなっているおまけ付きでした。
ツッコミどころ満載です。これが国の機関の仕事なのか?やべーなエジプトと思った思い出です。
日本の在留カードの更新期限が近かったりしたら、本当に大変なことになるところでしたし、エジプトの家族に緊急事態があって急に帰りたいとなった時にも帰国できない事態もあり得るので、私だけぷんぷんしていました。
これがエジプシャンタイムです!
想像の斜め上をいくのがエジプシャンタイムなので、常に時間に余裕を持って、物事はこちらがコントロールすると意気込んで細かく進捗を確認することが肝要です。
エジプト人でもエジプシャンタイムに振り回されている様子を見ていると、エジプトで日本人の感覚で生活していては精神状態がもたないだろうと思います。
エジプトのIBM
これは有名なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
でもエジプト人との付き合い方を考える上で頭の中にしっかり入れておいた方がいいです。冗談めかして言われることが多いですが実際に起こることなのです。
エジプトの「IBM」って?日常会話でよく使われるフレーズたち
エジプトにいると、現地の人との会話でよく耳にするフレーズがあります。
それが、「IBM」という言葉で象徴される、エジプトならではのユニークな表現たちです。これ、実は「インシャアッラー(إن شاء الله)」、「ボクラ(بكرة)」、「マーレーシュ(مليش)」の3つのフレーズを指しているんです。どういうことか、ちょっと解説していきますね。
1. インシャアッラー(إن شاء الله): 神の意志で、何でも明日かも
エジプトに限らず、アラビア語圏でよく使われる「インシャアッラー」。
日本語で言うところの「もし神が望めば」って意味ですが、エジプトでは何かを約束する時に「インシャアッラー」と言うことが多いです。例えば、「明日会おうね!」って言った時に、「インシャアッラー」と返されたら、あまり期待しない方がいいかも。
時間通りに行動する意思を持っていても、何かが起こって思い通りにいかないかも。でもそれはそれで神様の意思だから。みたいな感じです。
遅れるかもしれないよ。と保険的な意味合いですが、実際には単なる習慣、口癖のようにどんどん使います。いつも時間に遅れるか約束は消える前提。
2. ボクラ(بكرة): 明日…のはずが
次に「ボクラ」。これは「明日」という意味ですが、エジプトではしばしば予定が遅れることを暗示しています。
たとえば、何か頼まれて「ボクラにやるよ」と言われた場合、それが本当に明日やってくれるかは、ちょっと怪しいかもしれません。
エジプトでは時間の感覚がユニークで、「明日」という言葉がしばしば「まぁ、そのうちに」という意味に変わることがあるんです。
「ダイエットはいつからするの?」に対して「ボクラ」と返ってきたら永遠にダイエットは始まらない感じ。
3. マーレーシュ(مليش): 私、関係ない
最後に「マーレーシュ」。これは「私には関係ない」「私はどうでもいい」「気にしないで」という意味です。
例えば、何か問題が起きて誰かに責任を問うと、「マーレーシュ」と答えることがあります。あまり深く考えずに、事態から距離を置きたい時に使うフレーズです。
「あ、私には関係ないよ」という感じですね。エジプトの人々は、あまり重く考えずにこうした言葉を使って、軽いノリでやり過ごすことがよくあります。
マーレーシュはごめんね!みたいな軽いノリでも日常的に使われます。
道を歩いていてぶつかってしまった時にも「マーレーシュ」です。ぶつかって「私はどうでもいい」「気にしないで」というニュアンスの単語で返す謎。
あまり深く考えず、こういう時はこう言ってるなとノリで使って、使い方を覚えてしまうしかなさそうな言葉チョイスです。
エジプトならではの会話の魅力
エジプトの「IBM」、これらのフレーズは、単に言葉として使われるだけでなく、エジプトの人々のユニークなコミュニケーションスタイルを反映しています。
エジプトでは、時間に対してあまり厳密ではなく、どこか大らかな空気が流れています。
こうしたフレーズが、エジプトでの生活をより楽しく、時にユーモアたっぷりにしてくれるんですね。
同じことを色々な人に聞いてみる
道を聞いて全員にテキトーなことを言われたりもしましたが、わからないことは色々な人に同じ質問してみて、その答えの中から自分で正解に辿り着く必要があります。
回りくどいのですが、親切心をいちいち疑うより情報を多くかき集めて精査する方が最終的には早いと思います。
あと、お互いの人間関係も大いに関係してくると思います。
わからないことをわからないと言ってもらえる人間関係の構築は大事です。信頼できる相手というわけです。振り返れば、道で出会った人やたまたまそこにいた人に聞いた場合に、振り回されることが多かったように思います。
友達になったり、親戚だったりはわからなければ一緒に調べてくれたりもします。
エジプト人との付き合い方のコツ
エジプト人と良い関係を築くためには、彼らの文化を理解し、上手に付き合うコツを覚えておくと役立ちます。以下に、私が実践しているエジプト人との付き合い方のコツをいくつかご紹介します。
1. オープンでフレンドリーな態度を持つ
エジプトでは、初対面の人にもフレンドリーに接し、親しくなることを大切にします。
少し自分をオープンにし、笑顔で接することで、良い関係が築けます。
もちろん、信頼関係を作るのには時間がかかることもありますが、最初から遠慮せずにフレンドリーに接することで、相手の心も開いてくれるはずです。
2. 時間に対して柔軟に対応する
エジプトでは時間に対して柔軟であることが大切です。
エジプト人の中には、約束の時間に遅れることが一般的にあるため、あまり厳しく追及せず、余裕を持ったスケジュールを立てるように心掛けましょう。
もちろん、重要な用事や約束には前もって確認をしておくと安心です。
具体的には、約束の直前に相手に電話するんです。昔の航空券のリコンファームのように。
3. 感謝の気持ちをしっかり伝える
エジプト人は感謝の気持ちを大切にします。些細なことでも感謝の言葉を伝えることで、相手に良い印象を与えることができます。日常的に「ありがとう」と言うだけで、相手の対応がもっと温かくなりますよ。
4. 曖昧な情報に注意する
エジプトでは、時に曖昧な情報が伝えられることがあります。特に道を尋ねたときや、大使館での手続きなどで、情報が不正確だったり、確実ではない答えが返ってくることもあります。
そんな時は、別の人にも確認するなどして、なるべく正確な情報を得るように心掛けると良いでしょう。
5. 人間関係を大切にする
エジプトでは、ビジネスでもプライベートでも人間関係が非常に重要視されます。
まずは関係を築くことから始め、相手の信頼を得ることが大切です。どんな場面でも、相手に対して敬意を払い、信頼を重ねることが、長期的な良好な関係を作る秘訣です。
また、自分の気持ちや考えは、はっきり主張した方がいいです。エジプト人なりの忖度で思いもかけない事態になることを避けるためにも、伝えた方が相手も信頼してもらえたと感じて喜んでくれます。
まとめ
エジプト人との付き合い方には、文化や時間に対するアプローチに対する理解が必要です。親切で人懐っこいエジプト人とより良い関係を築くためには、オープンで柔軟な姿勢を持ち、信頼を重ねていくことが大切です。
私自身の経験を通じて、エジプト人との付き合いにはちょっとしたコツがあると感じています。ぜひ、これらのコツを参考にして、エジプトでの生活や人間関係をもっと楽しく、スムーズにしていきましょう。
それでは、ごきげんよう。













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