この記事では、私たちがエジプトで早期リタイアするために必要な資金をどうやって用意したのかをご紹介したいと思います。
私たち夫婦は10年間、ゼロからコツコツ貯めて早期リタイア資金2,500万円を作りました。自炊中心の生活、断捨離、複利運用など、日々の生活習慣と工夫を詳しく解説します。FIREを目指す人必見の実践的な体験談です。
FIRE資金を作った10年間の暮らし
貯金0円の新婚生活スタート
10年前、私たち夫婦は貯金ゼロからスタートしました。
結婚することになり一緒に住み始める前、私は毎月の給与はほとんど使い切って、ボーナスだけを貯金に回している状況でした。
都内で一人暮らしだったので、安全重視で駅近でセキュリティもまあまあな物件の家賃が高く、自炊はしていましたが、毎週習い事に通って発表会に出たりお友達と月に何回か遊んだら、お給料はほとんどなくなっていました。
貯めたボーナスも旅行に時々使っていて結婚した時点で、そんなにありませんでした。
夫は、私と結婚して住み始めてすぐに仕事でトラブルにあって、仕事を辞めることになり、まさかの無職になりました。
日本人が経営している会社だったのですが、就業できない種類のビザの外国人も雇われていることを同僚との会話で夫が知り、そのことを指摘したら色々あってクビになりました。
夫は苦労して、永住権を取得して日本社会に馴染もうと頑張っているのに、学生ビザや難民ビザの不法就労の外国人と一括りにされる扱いにも納得がいかなかったようです。
その会社は入管に通報しておきました。
その後、夫は再就職まで半年かかってしまい、その間は私が働いて養っていました。
最初は夫の会社の社宅に住んでいたので、社宅を出ることになり引越し費用も必要になりました。そして、夫は無職でも前妻との間の娘の養育費の支払いがあるので、貯金を崩していきました。
結果、貯金ほぼ0円で新婚生活がスタートしました。
私たち自体は仲良く暮らしていましたが、「絶対に騙されてる。別れた方がいい」と心配されて言われるだろうし、友達に結婚した途端に外国人夫が無職になって今養ってるんだーなんて流石に言えなくて、黙っていました。
慎ましく暮らす習慣
そういうわけで、贅沢できる状況にもないですし、将来的にはいつかエジプトに戻りたいという夫の希望は結婚前から把握していたので、慎ましく新婚生活が始まりました。
今から思えば、この慎ましい暮らしの習慣が早期リタイア資金の基盤を作ったと思います。
生活はシンプルです。外食はほとんどせず自炊中心、必要のないものは断捨離して、ものを持たない暮らしに自然となっていきました。
ただし、息抜きと夫に日本を楽しんで欲しくて年に1回だけ、夫婦で温泉旅行に行くのを楽しみにしていました。
夫が無事に再就職し夫婦で二馬力に戻った後も、「慎ましく、でも楽しみは忘れない」生活を無理なく10年間続けた結果、FIRE資金の原資ができ、そのお金を運用することで2,500万円を貯めることができました。
お金がなくて自然と始まった習慣を書き出します。
食材は仕事が休みの日にまとめ買い
買い足しにスーパーに行くとつい余計なものも買ってしまいがちなので、そもそもスーパーに行く回数を減らす。塩とか油とか絶対に買うものはメモを作っていく。コンビニは行かない。
スーパーに行った日にお買い得になっていた食材を中心に献立を考える
お買い得になっていた食材を予算内で購入し、買った材料を組み合わせて適当に調理。高い食材や特別な材料や調味料が必要な料理は、記念日などだけ。
会社には二人ともお弁当と水筒を持参
これは夫から会社の社食で日本語で注文するのが難しくてできないと言われ、かわいそうなのでお弁当を作って持たせたのが始まりです。
ただし、途中から私は勤務地が変わり、通勤に往復4時間かかってしまい、早出残業も多かったので、私の睡眠時間を削ってお弁当を作ることになり無理をしすぎたのは、よくなかったと今ではちょっと反省しています。
デートは公園で散歩や街を歩くだけ、見るだけなどが中心
娘と遊ぶときは例外ですが、二人の時は、公園で散歩したりブランコに乗ってみたり、ウィンドウショッピングが中心のデートでした。
二人とも物は増やしたくないし、夫は食わず嫌いも多いので、お金を外で使わないように意識しなくても使うところがあまりなくなりました。
衣類はお気に入りの服を少量で回す。流行は靴やバッグで取り入れる
断捨離をして本当に気に入った服を大事に使うようになり、次々服を買うことがなくなりました。
大事に使って着れなくなったら、また何年か大事に着るために少し高くてもしっかりした服を購入していました。結果的に衣類代が大幅に減りました。
ウィンドウショッピングをして今年の流行りをなんとなく把握したら、季節ごとに靴だけは流行りの形のものを取り入れました。靴は元々消耗品ですので使い倒した頃には、次の流行を少し取り入れたデザインを買います。
服は流行に関係ないデザインですが、靴かバッグのどちらかでもワンポイントだけ流行りっぽいものを取り入れると、それなりにオシャレを楽しめます。
断捨離して持ち物を減らす
お金に余裕がないからこそ、断捨離をして何を持っているのか把握することに努めました。結果、同じものを何個も買ってしまうことがなくなりました。
断捨離したものも最初は気に入って購入したものばかりのはずなのに、なくても生活に困らないし、捨てた後は思い出すこともなかったことがショックだったので、本当に必要なのかよく考えて購入するようになりました。
ただし、この時点では思い出の品はあまり処分していませんでした。
支払い履歴を月に何度も確認し、使い過ぎていないか確認する癖をつける
通勤時間が長く、仕事と家事を毎日睡眠時間を削って時間をやりくりしていて、細かく会計簿をつけることができなかったので、あえてクレジットで買い物して履歴を見ればどこでどのくらい使ったかわかるようにしていました。
現金よりクレジットで履歴を残す方が私にはわかりやすかったです。
生活費口座と貯金口座を分ける
口座を分けると貯金管理がしやすく、今どのくらい貯金できたのか見える化につながり、モチベーションが上がりました。
電気代の節約のため、家に二人ともいる時には、同じ部屋で過ごす
うちはエアコンが1台しかありません。夏も冬も家の中で快適に過ごせるのは一部屋しかありません。
習い事は卒業して、お金のかからない趣味を見つける
私は結婚したのを機に習い事はやめました。教室が遠くなって通いにくくなったことも理由の一つです。でも習い事をしたおかげでできた友人は今でも付き合いがあります。
今では、家で編み物をしたり絵を描いたり、洋裁をしたりしています。工夫すればそんなにお金はかからないものばかりです。
夫は元々趣味らしい趣味はなくお金を使っているのはタバコだけです(体に悪いのでやめて欲しいですが)。
どちらかが倒れても一人で払えるような家賃のところに住む
家賃は最大の固定費。これは一度契約すると節約できるものではありません。
結婚の最初のタイミングで一人無職になったので、慎重になるべきだと思い、綺麗で景色が良い新しいマンションはやめました。どちらにしろ賃貸ですし、目標のためには必要なことと割り切りました。
都内から埼玉に住居を変えるとぐっと家賃が下がり、急行が止まる駅の隣の駅だともっと下がります。
駅から徒歩10分以内、築年数は40年くらいですが、リノベーション済みで上階に大家さんが住んでいてマンションの清掃業者や修繕を細かくしてくれるマンションが幸い見つかりました。
家賃も公開すると2DKで47㎡管理費込みで57,000円です。しかも更新料なし。
トイレお風呂別、室内洗濯機置き場あり。2口コンロのシステムキッチンで都市ガスです。
友達にこの家賃を伝えると事故物件かと疑われたことがありますが、事故物件ではありません。単純にちょっと田舎で築年数が古いだけです。
徒歩10分以内にスーパー、コンビニ2軒、ドラッグストアがあります。(逆にそれ以外は何もないです・・)
4階建ですが、エレベーターはなく、浴室乾燥もないですし、部屋の境に変な段差があったりクローゼットは押入れの名残があって少しレトロな作りはしています。
でも虫も出ないし、日当たりもいいし、鉄筋コンクリート作りで隣人の生活音が聞こえることもなく、住めば都でした。
私たちには心地よいちょうど良いマンションでした。私が仕事に通うのが大変なこと以外は全然問題なかったですし、途中で自宅近くの勤務地で働けるように転職したので、問題も解決しました。
共稼ぎなので、生活費は折半、個人の支出は各自
夫曰く、エジプトでは夫が妻に財産管理を全部任せて、夫がお小遣い制の家なんかないそうです。専業主婦も多いので夫から生活費として渡されたお金をやりくりして、子供の教育費や子供のための将来の結婚資金などは別で夫が管理するものだと言っていました。
私は自分も働いていて正直どちらでもいいので、我が家では家賃と食費の半分は夫。私は光熱費と雑費、食費の半分を出すということにしていました。携帯電話は各自。そのほか美容院代や病院、交際費はそれぞれで出して干渉しない。
家賃は口座から引き落とし、食費は決めた金額を現金手渡しでもらっていました。
途中で県民共済には入った方がいいかもと思い、私の判断で契約したのでこれは夫婦二人分を私が払っていました。
そのほか、必要な出費があればどちらが払うか都度、コミュニケーションをとっていました。
それぞれで、各自の給与からやりくりして貯金して、ある程度貯まったらお互いの貯金額を共有していました。そして、年に2回ほどエジプトの銀行に送金して定期預金しました。
資産を増やす仕組み
私たちは日本で稼いだお金を、海外の高金利の銀行の定期預金に預けて運用していました。
具体的には、エジプトの銀行にエジプトポンドと米ドルをそれぞれ口座に入れ、月ごとに利息を受け取り再投資(複利運用)していました。
日本円が150万円ほど貯まると、100万円弱ずつエジプトに送金していました。送金にはWISEを利用しました。


エジプトの銀行では定期預金を組み、ネットを利用して利息が貯まったらさらにそれを定期に入れ、日本からも追加で送金していきました。
エジプトポンドの定期預金の金利は記録を遡れる2020年くらいから今まで11%から最大で27%までありました。エジプトポンドは2015年頃は1EGP=12円だったのが、今は1EGP=3円です。日本で稼いで、エジプトに送れば4倍得をしたことになります。
米ドルでもエジプトの銀行に預けましたがこちらも4%から7%くらいの金利がついていました。正直米ドルの金利はそんなに高くないのですが、これも為替の関係で増やせた感じです。
💡 注意点:海外の銀行口座は国によって開設条件が厳しく、旅行者では開設できないことがほとんどです。
私たちは夫がエジプト人なので元々持っていた口座を利用しました。
そのため、読者の方は「海外銀行口座そのもの」よりも、日々の積み重ねや複利運用の考え方を参考にしていただくと実践しやすいのではないかと思います。
税金の問題
日本で稼いだお金を外国の口座に送って高金利で増やす方法は、合法的に可能ですが、いくつか注意点があります。
1. 日本側の税金
日本の居住者(日本在住中に稼いだお金)から海外へ送金した場合:
- 送金自体には税金はかからない
→ ただし、送金後に現地で利息が発生する場合、その利息には課税の可能性があります。 - 海外口座の利息は日本でも課税対象
- 日本の居住者は全世界所得課税なので、海外口座の利息も「雑所得」として確定申告が必要。
- 例:エジプトの銀行で得た利息も日本で申告する必要があります。
2. エジプト側の税金
- 利息に対する源泉税がある場合がある
- 国によっては利息に課税されることがありますが、銀行が源泉徴収することも多いです。
- エジプトの高金利定期預金の場合も、現地税法で利息が課税される場合があります。
- 二重課税の可能性
- 日本とエジプトの租税条約によって、二重課税を回避できる場合があります。
- 日本の確定申告で「外国税額控除」を使える可能性があります。
3. 国際法・送金の安全性
- 送金自体は合法だが、金融規制に注意
- 日本の銀行や送金サービス(例:WISE、海外送金サービスなど)を通せば合法
- 大口送金の場合はマネーロンダリング対策で、銀行から「送金目的や資金源」を確認されることがあります
- 送金額や回数に制限はある場合がある
- 金融機関によっては1回あたりの送金上限があり、年間送金額が多い場合は書類提出が必要
4.注意点まとめ
- 税金面:海外口座の利息は日本で課税対象。現地税も確認すること。
- 法的面:送金・預金自体は合法だが、金融機関のルールとマネーロンダリング規制に従うこと。
- 安全面:信頼できる銀行・送金サービスを使うことが重要。
詳しくは専門家にご相談くださいませ。税務署に相談しても丁寧に教えてくれますが、何しろアラビア語の資料だったりするのが難点でした。
振り返りと読者へのアドバイス
生活費は夫婦で折半しながら、無理なく貯蓄。
ポイントは「習慣化」です。毎月の金額ではなく、生活の中で自然に貯まる仕組みを作ること。
お互いの貯金額を報告し合うことで、モチベーションも維持できました。
10年間の積み重ねで得られたのは、数字以上の自信と安心感です。
- 毎日の生活習慣:無理せずシンプルに暮らす
- 定期的な送金・複利運用:小さな資金も着実に増やす
- 続けられる工夫:息抜きや夫婦での確認で習慣を維持
海外銀行口座は人によって開設できる条件が異なりますが、「毎日の生活で貯める」「複利を活かす」という考え方」は誰でも応用可能です。
FIRE資金作りは、特別な方法ではなく、日々の積み重ねと工夫の結果として自然に形成されます。
無理せずシンプルに暮らすスタイルは早期リタイア後も継続するつもりです。
お金を使うことではなく、毎日のささやかな幸せに満足する暮らしができれば金銭的な不安は今後もなく、夫婦で仲良く暮らせると確信しています。
それでは、今日はこの辺で。この記事が誰かの役に立ちますように!












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