エジプト旅行中、お土産を買おうとした時などに「えっ!こんなに高いの?」と驚くことがあります。
日本人の感覚だとぼったくってきた!だまそうとしている!と思い嫌な気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でもこれは、多くの場合、外国人向け価格(Tourist Price) が設定されていたり、イスラムの喜捨の文化が根底にあったりします。
現地文化の背景を理解すると料金差の意味がよくわかり、せっかくの旅行で嫌な気持ちにならずに、過ごせるのではないかなと思ったので記事にまとめました。
でも、外国人価格やあまりに高い価格で買わないといけないということではないので、本当に欲しい時には「ハハァ〜ン、このエジプト人、随分な金額で言ってくるじゃん。」と余裕のポーズをとりながら、しっかり交渉して納得のいくお買い物を楽しんでくださいね。
観光客が驚く外国人価格とは?
外国人価格は観光客が裕福である前提で設定される料金で、日本人の感覚では「定価と違う=詐欺」と感じやすいです。
しかし、文化的背景を理解すると納得できる場合があります。
エジプトでは 喜捨(サダカ)の文化 が根底にあります。
喜捨とは
- 裕福な人は多く支払い、貧しい人は少なく支払う
- 助け合いや寄付を生活の中で自然に行う文化
1. 歴史的・宗教的背景
- 喜捨(サダカ)はイスラム教の教えに基づく寄付・慈善行為で、クルアーンにも記述があります。
- イスラム文化圏では、富める者が貧しい者を助けることが道徳的義務とされてきました。
- 古代エジプト時代からも、富裕層が神殿や貧しい人々に食料や衣服を分け与える習慣があり、文化として根付いています。
2. 社会保障との関係
- 現代エジプトでは公的な社会保障制度は十分とは言えず、特に低所得層は日常生活で経済的支援が必要な場面があります。
- 喜捨は 公的支援を補う民間の仕組み としても機能しています。
- 例:路上の物乞いやスークでの値段調整など、日常生活の中で富裕層が貧しい人を自然に助ける文化が残っている。
3. 習慣化されている文化
- 喜捨は、単なる「不足を補う手段」だけでなく、社会的・道徳的習慣として人々の生活に根付いています。
- 観光客向け価格や値段交渉にもその精神が反映されている場合があります。
→ 例えば、裕福な観光客には高めに提示する、地元民には低めに提供する、という形。
観光客から見ると「外国人価格」や「値段交渉文化」として現れるのですが、外国人だから外国人価格で支払うものということでもなく、値段交渉をすることも可能なので、現地の人とのコミュニケーションだと思ってガッツリ下げるのもありです!
ただし、ピラミッドや博物館の入場料は値段交渉できないので、そこは割り切ってください。
外国人価格が設定されやすい場所の例
- ピラミッドやルクソール神殿などの歴史観光地:エジプト人は割引料金で入場できることが多い
- 観光地の土産物店:観光客には高めの値段を提示する場合あり
- ナイル川の観光クルーズやラクダ乗り:値段交渉が前提で、外国人価格が高め
入場料以外は交渉可能な場合も多く、値段提示に現地価格の基準はありません。
現地価格と同じ価格で買える場所の例
- スーパーマーケット(Carrefour、Metroなど):商品はエジプト人と同じ価格
- 小規模な地元の市場(スーク)で地元民向けの商店:現地民と同じ料金で交渉できる
- 公共交通(地下鉄・バス):外国人料金は基本的になし
定価が存在する場所の例
- ブランドショップ(Nike、Adidasなど)やショッピングモール:表示価格=支払い価格
- ファストフードチェーン(McDonald’s、KFCなど):メニュー価格は現地価格と同じ
- ホテルや予約サイトでの宿泊料金:事前予約の場合、定価が明確で外国人料金はなし
スリやぼったくりへの安全対策
ただ、都市部や観光地では、スリやぼったくりがあるのも事実。海外にいるときの最低限の対策はエジプトでも行いましょう。
観光客を狙った、メーターを使用するしないタクシーの存在や値段交渉して乗車したのに支払う段階で、エジプトポンドではなく米ドルで請求してきたり、せこいヤツがいます。
Uberなのに現金払いに変更するように言ってきたり、値段交渉してきて6倍ほど高く言われたり。そういう時は即キャンセルです。エジプトはタクシーだらけなので、惜しくありません。目の前にいる変なドライバーを断っても、粘り強く次を呼んで当たり前のことを当たり前にやってくれるドライバーを見つけましょう。
また、ピラミッド周辺で、しつこくラクダに乗るように営業をされて離れてくれない時にも興味がない時には、しっかりと「ラー!(NO!)」と意思表示しましょう。
私は、ちゃんと値段交渉もしてないし、乗ったら最後ラクダのおじさんの希望の高額の料金を払うまでラクダからおろしてもらえないことがあるのを知っていて警戒していたのに、気がついたらあっという間にラクダに乗せられていたことがあります。奴らは本当にプロなんです。
そういう時は、もう大声で悲鳴をあげましょう。観光地は観光警察がいて取り締まりもしているので、そういう強引なことをされた時には叫ぶのです。
めちゃくちゃびっくりした顔をして、ラクダのおじさんはすぐにラクダからおろしてくれました!
旅行者がすぐ実践できる安全対策をまとめました。
1. 見た目で狙われない工夫
- 高級時計やアクセサリーを控えめに
- 財布やスマホはバッグや防犯ポーチに収納
- 現金は複数箇所に分けて持つ
- ブランドバッグや高級カメラは目立たないように
2. 行動でリスクを減らす
- 混雑したスークや公共交通ではバッグを前に抱える
- 夜間の一人歩きは避け、人通りの多い道を選ぶ
- タクシーは公式・認可車両を利用、乗車前に料金を確認(UberやCareemも活用する)
- 路上での物乞いや声かけには警戒
- 携帯電話や財布をお尻のポケットやカバンの外側ポケットに入れない
💡チェックポイント:
- 「暗い路地に入らない」
- 「貴重品を手元に」
- 「人混みではバッグを抱える」
3. 交渉・支払いで被害を防ぐ
- 観光地では外国人価格があるのが前提。値段提示後に必ず確認・交渉
- レストラン・カフェでは明細をもらう
- 小額紙幣で支払い、大きな紙幣は避ける
- 現金だけでなく、カードや海外送金サービスも活用
4. 旅行中の心得
- 観光客価格や値段交渉は文化の一部と理解する
- 高額請求に驚かず、冷静に対応する
- 盗難やスリに遭った場合の連絡先を事前に確認しておく →観光警察の番号 126(英語可)
まとめ
- エジプトの観光地での外国人価格は文化的慣習の一部で、必ずしも詐欺ではない
- 現地価格と定価が存在する場所もあり、見分け方を知ることでトラブルを避けられる
- 文化理解と安全対策を両立させることが、快適で安全な旅行の秘訣
エジプトは物事がスムーズにいかないのが普通の国です。観光客や外国人だからではなく、エジプト人同士でもそうです。
エジプトの料金や文化を理解しながら、安全に旅行を楽しみましょう!
それでは、ごきげんよう。













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