古代エジプトから食べられる発酵させた魚フィシーフ

古代エジプトから続いてきた春の訪れを祝う日、春香祭まであと少しです。

2026年は4月13日です。

エジプトの春の祭典であるシャン・エン・ナシーム(Sham El-Nessim)(春香祭)は、コプト正教のイースター(復活祭)の翌日の月曜日に毎年行われます。

古代エジプト時代から続く非常に歴史のあるお祭りで、宗教を問わず全てのエジプト人がお祝いする国民的な休日です。

春香祭はフィシーフを食べて、ピクニックをするのが伝統的な過ごし方だそう。

イスラムが入ってきた後も古代から続いてきた祭典が行われているのは、興味深いです。

この日の食卓に欠かせないのが、「フィシーフ(Fesikh)」です。

フィシーフはボラなどの魚を塩漬けにして発酵させた伝統料理で、独特の強い香りと塩気が特徴で、春の訪れを祝う象徴的な食べ物なのだそう。

発酵させているので、なんとも言えない匂いがします。

ネットでは春香祭のことは調べることができるのですが、意外と日本語でフィシーフの準備の仕方(開き方)が出てこなかったので、写真を撮りました。

フィシーフの準備仕方をご紹介します。くさいけど簡単です!

目次

開き方

フィシーフを準備する

買ってきたフィシーフ

これがフィシーフです。三匹で650EGPでした。ラップを開ける前からニオイます。夫がフェイスブックで見つけた専門店のものを買ってくれました。脂が乗った大きなボラのフィシーフです。

生の魚を発酵させたものなので、なんとも言えないニオイです。

捌く準備をする

まな板に載ったフィシーフ

まな板に載せました。発酵する前に鱗が処理されていないので、すごいニオイの塩と鱗がキッチンに飛び散るのを阻止するために使い捨てのビニールのテーブルクロスや新聞をしいてください。

先に必要なものを準備することが重要です。まな板、キッチンバサミ、(念のため)包丁、身を削ぐためのスプーン、身を入れるための容器、終わった後に丸めた使い捨てテーブルクロスを入れるゴミ袋です。ゴミ袋は開いた状態で準備します。

においがすごいので、生魚を処理する時よりも飛び散り対策をしっかりした方がいいと思います。近くに置いてあるものもできる限り撤去して、換気します。

身を開く

捌く途中のフィシーフ

私は背開きで開きました。

尾をキッチンバサミで切り落とし、背びれのあたりをキッチンバサミで切り、切り込みに刃を入れて背骨の方向に沿って切ります。

ある程度切り込みが入ったら、指を入れて背骨と身を力づくで分けます。

この後、魚の頭をキッチンバサミで切りました。

最初に尾と一緒に頭を切り落としてもいいと思います。私は全部キッチンバサミで処理していたので、このくらいまで開いてから、頭を離しました。内臓も取り除きます。

鱗が邪魔です。

背開きのいいところは、背骨と身を分離しやすいことです。

残った骨を取り除く

開かれたフィシーフ

開いて背骨と頭を取り除いたところです。

触って骨がある場合は、手で取り除きます。

親戚の家では、このまま出てきました。レモンをかけて各自でこの状態から身を摘んで、アエーシやレタスに挟んで食べてもOKです。

(お好みで)スプーンで身を削ぐ

身をそがれて残ったフィシーフの皮

私はスプーンで身をそぎ落としました。食べる時にテーブルが汚れるのを少しでも防ぐためです。とにかく臭うので皮ごとサーブして鱗が落ちるのを阻止したかったからです。

皮と身は割とすぐに分けられます。皮は捨てます。

身をこそげ落とす時に身が小さくなっても食べる時には結局小さくつまんで食べるので、気にしなくて大丈夫です。

これで、食べる準備ができました。

ポイントは、水で身を洗わないということです。

食べ方

盛り付け時の写真を撮り忘れたのですが、レモンは必須です。

フィシーフはレモンを絞って指で摘んで、レタスやアエーシに挟んで一緒に食べます。そして合間に生のネギを齧りながら食べます。ネギは食べやすくカットせずに、そのまま根の部分を齧ります。

ネギは結構辛味があって私は苦手なので、自宅では酢漬けの玉ねぎと一緒にいただきました。

ビニール手袋をつけて食べることもあります。

フィシーフ単体だと、独特の匂いとねっとりした魚の身がなんとも言えないのですが、レモンをかけてレタスやアエーシがあると美味しく変身します。今回のは脂がしっかり乗ったフィシーフだったので、レモンや酢漬けの玉ねぎでさっぱり食べるのが正解でした。

一つ注意点があって、フィシーフは毎年食中毒が起きる食べ物でもあります。きちんと専門店で買ったものが安全だと思います。

そして、作り手によって塩加減や発酵具合が変わって、結構違いがあります。自宅で作るマダムもいますが、自家製のものは食中毒の危険がより高いことは頭の片隅に入れておいた方がいいと思います。

でも、変なにおいがするし、食中毒になる人が毎年出るし、古代エジプトの祭典なのにムスリムになっても毎年食べるくらいには中毒性があるのかもしれないです。

どうしても苦手だなと思っても違うお店のフィシーフだったら食べれたなんてこともあります。でもエジプト人でもにおいがどうしてもダメな人はいます。というかフィシーフは臭い食べ物の代表みたいな扱いです。

もし、フィシーフを食べる機会があれば、ぜひ挑戦してみてください!

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