住んでわかったエジプト住宅事情の続きです。
我が家は一般的なエジプトの家だと思っているので、我が家と私が今までエジプトで賃貸したマンションや夫の実家、親戚の家なども参考にエジプトの一般的な住宅事情をまとめています。
一つ前の記事はこちらです!

ガスは都市ガスのほか、プロパンガスの家も普通にある
我が家は、都市ガスです。プリペイド式になっています。
使った分を払うのではなくて、先に払ってある分を使っていることになります。
ガスは近くのマーケットでチャージできます。ガスのカードを持って行って希望金額をチャージします。徒歩3分くらい。
チャージが少なくなると表示窓が赤くなると教わりました。

夫の実家も都市ガスですが、検針の人が来て同時に集金もしていました。
マンションによっては一括契約のところもあるようです。
プロパンガスはバイクに牽引された荷車で街をぐるぐる販売しているのを見かけます。
夫の実家の近くではプロパンガスの販売に来たことをアピールするために、プロパンガスをスパナでカンカン叩いて大きな音をさせています。めちゃくちゃうるさいです。
電気もプリペイド式
うちは電気もプリペイド式です。
ガスと同じようなカードがあって、電気は少なくなると登録してある夫の携帯にSMSでお知らせが来ているらしいです。これもガスと同じマーケットでチャージできます。
マンションの全体の配電盤はグランドフロア(0階)にあります。
うちのマンションはフロア1住戸になっているので、配電盤で該当フロアのところを見ても残金がわかるらしいです。私は配電盤のところは野良猫がおしっこしている臭いがするので、行ったことはありません。
電気も夫の実家では、検針の人が来て集金されていました。検針の場合は使った分だけ払っているようでした。
水は軟水よりの硬水(体感)
私が住んでいるイスマイリアはカイロからナイルの水を引いているらしいです。
使用してる感じ、日本のような軟水ではないけれどもヨーロッパほどの硬水ではないと思います。
髪がパサパサになったりしませんし、浄水器を通してお茶にして飲んだりますがお腹が痛くなったりしたことはありません。私は硬水を飲むと激しくお腹を下す体質なのですが今のところ大丈夫です。夫の実家でも大丈夫でした。
ヤカンの中に水のラインの線ができる様子から日本よりミネラルは多そうとは思います。
ただ、2019年に賃貸したマンションでは髪がパサパサになって、お腹も下したので、同じイスマイリアの街の中でも場所によっては結構硬水の場所があるかもしれません。
ただし、硬水だったマンションに関しては、もしかしたらと思っているのが、給湯器が古すぎて中に長年のミネラルなどの塊が溜まっていたりして、設備が良くなかった可能性はあります。
蛇口から黄色い水が出る
我が家は築14年のマンションです。でも朝一番は蛇口から黄色い水が出る時があります。黄色い水が出ない時もあります。
引越ししてすぐは、しばらく使っていたら大丈夫かなと思っていたのですが、約1ヶ月使っても出るので、これは構造的な問題だと思っています。
蛇口から石が出ることは無くなりました。
夫と話した結果、マンションの築年数からそこまでマンションの水道管が古く腐敗しているとは考えにくいので、このエリアの水道管に問題があるのではないかということになりました。
ここは街の中心地ですが、初期に作られたイスマイリアの古いエリアでもあります。
エジプトはインフラが老朽化していることが多く、黄色の水や石ころが蛇口から出てくることも珍しくはありません。以前借りたマンションでも同じことがありました。
対応としては、起きたら、まずは水の色を確認することを習慣にしています。水の色がおかしければ、洗面台かキッチンで水が透明になるまで、水を出しっぱなしにしています。
野菜も浄水器の水で洗い、洗ったお皿も念の為、最後に浄水器の水で濯いでいます。
一応歯磨きで口をすすぐ時にも浄水器の水を使用しています。
ウォーターサーバーではなく、浄水器を設置してよかったです。野菜を洗ったりするのにも使用しているので浄水器の方が使い勝手がよかったです。
簡単に切り替えができるようになっています。

給湯器のサイズは日本より大きいけど、日本より給湯量は少ない。容量が足りないと途中で水になる。
これは家電屋さんで購入したうちの給湯器です。
フランスのアトランティック社製の40リットルのものです。

給湯器内で沸かした分のお湯をお風呂やキッチン、洗面台で使用する仕組みで40リットルを使い切ってしまうとまたお湯が沸くまで待たないといけません。待ち時間はサイズによってまちまちです。
家電屋さんで夫にどれにしようか聞かれてもいまいちよくわかりませんでした。
日本ではもっと小さくてもお風呂が沸かせて、お湯がなくなることがなかったからです。
お湯と水を混ぜて使用しないと熱すぎるので、普通に使用していてお湯が切れることはあんまりありませんが、湯船にお湯を張る場合は40リットルだとシャンプーしたり体を洗う分のお湯が足りないかもしれません。足りないと水しか出なくなります。
家電屋さんには20リットルなどの小さいものや80リットルなどいろいろな容量の給湯器がありましたが、給湯量が大きくなると給湯器も巨大化していました。こんなに大きなサイズでも40リットルなのかなと不思議に今でも思ってます。
もし、家を借りる場合は給湯器の容量と使用年数も気にした方がいいかもしれません。メーカー保証が5年だったので、5年が基準になると思います。
我が家は二人暮らしで、湯船に入らなければ40リットルで困ったことはありません。シャワーは少し時間をあけて使うようにしています。
電気のコンセント口
エジプトのコンセントの形はCタイプですが、我が家のコンセントの差し込み口はこんな形をしています。


通常、Iphoneやノートパソコンの充電には変換プラグを使用しています。
でも、このタイプの差し込み口ならAタイプでも入ります。無理してすることでもないので、通常は変換プラグを使用しますがプラグが足りない時などはそのまま使用できています。
これは、リフォーム後に取り付けたものです。古い家は丸いCタイプしか入らない差し込み口のみの家も多いのではないかなと思います。
途中で引っかかる感じがしますが、グラグラするよりいいかなと思って、強く押し込んで使っています。
差し込み口はそのまま使用できても、電圧は220Vなので、日本から持ってきた家電はほとんどが使うことができません。海外対応家電を使うか変圧器が必要です。
バスタブはあったりなかったり
日本で湯船に入る習慣がある方は、気になるかもしれません。
エジプトの家でも新しかったり、リフォームした家はバスタブがあったりしますが、古い家や狭い家はシャワーだけのことも。バスタブは標準仕様ではないです。
当然追い焚き機能はありません。
バスタブ自体は輸入品なのでそれっぽい機能をつけられそうな感じはしますが、エジプトではその機能について理解してもらったり、追い焚きシステムをつけるのは大変だろうなと思います。確実に輸入システムなので、費用やメンテの面で多大な労力が必要になりそうな香りがします。
うちでお風呂を沸かしたことがあるのですが、コンクリとタイルに熱を持っていかれるのかすぐにお湯が冷めてしまう感じがします。

洗濯物はベランダの外に干す
エジプトで洗濯物干し竿を探してもないと思います。
なぜならエジプトの家では、窓やベランダの外に紐を張って洗濯物を干すからです。

身を乗り出さないといけなかったり、洗濯物や洗濯バサミを落としたら怪我をする人が出ますが慣れるしかありません。
私は身を乗り出すのがどうしても怖いので、これを買いました。
折りたためるのも気に入っています。


トイレットペーパーは使わずウォシュレットのみが多い
エジプトのトイレは必ずウォシュレットが付いています。日本とは違ってボタン式ではないことが多いです。トイレの右下にひねりがあって、回すと水ができます。水の強さも手動で調整できます。
これはうちのトイレの写真です。
白い取手を回すとトイレの中の穴から水が出てきます。
金色のホースは掃除用のホースです。

トレイレットペーパーは、一般のエジプト人は使っていない人も多いのではないかと推察します。
うちの親戚は全員トイレットペーパー不使用でウォシュレットのみです。
でも、トイレットペーパーホルダーが付いている家もあるし、トイレットペーパーもスーパーで買えます。
一般家庭ではトイレに使用済みトイレットペーパーを直接流さず、ゴミ箱に入れた方が安全なのではないかと思います。トイレが詰まるんじゃないかと思います。
新築マンションや外国人向け住宅、高級ホテルではそのまま流せるところもありますが、エジプトの一般家庭のトイレでは詰まるのではないかと思います。
大型ショッピングモールはゴミ箱が設置されているかどうかで判断できると思います。

洗濯機はキッチンに設置することが多い
基本的に洗濯機をキッチンに設置する家が多いです。
昔の水場の名残りなのでしょうか。水回りをまとめている感じなのかなと想像しています。
私は、キッチンで洗濯をするのが嫌だったのと家事室を作りたかったので、キッチンにあった洗濯機用の排水管と水道の蛇口を別の部屋まで延長してもらう工事をしました。
家事室に洗濯機がありますが、引越し後に訪問があった親戚を(エジプトの習慣に従って)ルームツアーした時にはキッチンに洗濯機を設置しないことにも家事室にも不思議そうにしていました。家事室自体もエジプトでは一般的ではありません。
冬も毛布1枚で寝る
寝具屋さんでワタの布団を見かけたことがあります。でもすごく高かった記憶があります。(金額は忘れてしまいました。)多分輸入品だったのだと思います。
エジプト人は冬でも毛布一枚で寝ます。夫の実家や親戚の家でもそうでした。
流石に毛布一枚では寒い日がたまにあるのですが、毛布を頭まで被って自分の息で温めるといいよと夫が言っていました。毛布一枚では寒い日は一年に何回かしかないので、布団を買い足すのも微妙な感じがします。
毛布は軽くて暖かいものや重くて暖かいもの、薄くて寒いものなど、値段に応じて色々あります。
エジプトは一年をとおして暑い期間の方が長いので、そんなに困らないです。
エジプトはコットンの産地なのに、ワタ布団が高かったり、一般的でないのはなんでなんでしょうね。
エジプトはモスクがたくさんあって、どこにいてもアザーンが聞こえる
エジプト、特にカイロは1000のミナレット(モスクの塔のこと)のまちと言われるぐらいモスクがたくさんあります。
地方都市でも本当にたくさんモスクがあって、どこにいてもアザーンが聞こえます。町の中は日本の都心のコンビニくらいの距離感でモスクがあり、砂漠の真ん中やマンゴー畑の中にもモスクがあります。
どこにいてもアザーンは聞こえるものだけど、流石に隣がモスクだと眠れないです。
近隣の配慮とか騒音という発想がないらしく、マンションの隣がモスクでもマンション側にも拡声器を設置してきます。数メートルの距離にベランダがあってもです。
断熱材がないくらいなので当然防音設備もありません。本当に純粋なレンガの家の数メートル先のベランダに向けて拡声器でアザーンを流してきます。
昔滞在したマンションの隣がモスクだったことがあるのですが、アザーンをあの巨大な拡声器で流されている間は、テレビの音も人の声も聞こえ辛い音量です。
通常の1日5回のアザーンがライブで流れます。朝5時ごろに拡声器でお祈りの時間をお知らせしています。それとは別にやイード(祝日)などアザーンが長い日が定期的にあります。
うちはイスラム教徒ではないので、隣がモスクの時はこの朝の5時のアザーンが辛かったです。犠牲祭の時には一晩中アザーンが流れてきました。
個人的には、隣がモスクの物件はお勧めしません。
11階(日本式の数え方だと12階)でもハエが入ってくることがある。
エジプトは、虫の多い国です。住む場所にもよりますがハエ、小蝿、アリ、蚊などが日本より身近です。
特に市場近くやゴミ捨て場近くなどは、ハエがブンブンしています。
カフェやレストランでもハエがよってくこともあります。
4階や5階くらいだとアリが上がってこれるので、アリと戦わないといけない家もあります。
そして意外だったのが、11階(日本式の数え方だと12階)でもハエが入ってくることがあることです。
ゴミは細かく出して、窓も網戸にして、できるだけ虫が入らないようにしていますが、たまに入ってきます。どうも人の出入りと一緒に玄関を開けた時に来ているようです。
ハエの追っ払い方として、ハエが明るい方に行く習性を利用して全部の部屋を暗くした後、窓や玄関を開けて、タオルを振り回して風の流れで追いやるという方法があります。
エジプトで一般的なやり方らしいです。タオルを振り回して叩くのではなく、あくまで風の流れを利用して追いやるのだそうです。あとは日本と同じ形状のハエ叩きが売られています。
エジプトの家は基本的に日本より広い
一人暮らしを想定した家、マンションはほとんどないと思います。家族で暮らすことを想定している広さ、間取りが多いです。
結婚するまで実家暮らしで、結婚時に新郎側が住居を用意しますが、これから産まれるであろう子供の部屋も最初から用意します。文化習慣的にも同棲なんてありません。
エジプトで住居を探す時には、狭めの家族用マンションか、広い家族用マンションの中から探すことになります。
まとめ
日本と違うこともあるけれども、エジプトの気候にあった作りになっているので、慣れればそんなに困ることはないと思います。
でも設備は新しい方が間違いなくいいです。
日本の最低ラインとエジプトの最低ラインは大きく違います。
家が古かったり、お金のかかっていない最低限の設備だと、例えばトイレを流したら次に流せるようになるまで20分かかるトイレが存在したりします。一人暮らしならなんとかなりますが、家族で暮らすと結構辛いと思います。
家の設備は毎日のことなので、あんまり古い家はチョイスしない方が過ごしやすいと思います。



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